鳥取県の公立高校が修学旅行の積立金などが払えない高校生にアルバイトを求め、バイト料の振り込まれる通帳まで管理していたことが6月22日の参院決算委員会で明らかになりました。日本共産党の仁比聡平議員が追及したものです。(会議録全文→)
仁比氏が明らかにしたのは鳥取県で不動産業を営むAさん一家の事例。Aさんは病弱な妻と認知症の父親、子ども5人の8人家族です。営業難のため収入は、夜間警備員のバイト代月額約11万円のみです。
県立高校に通っていた長女は、授業料は免除されていたものの、教材費・修学旅行の積み立てなどを滞納。昨年の春休みに学校側は長女にアルバイトを要求。バイト料が振り込まれる通帳や印鑑、キャッシュカードを預けるよう求めました。長女は拒否しましたが、結局取り上げられ、振り込み日には教員同行で金融機関に行き、引き出すそばから学校に納付する額を徴収してきました。
仁比氏は「この高校生は結局、学校を退学し、『私を信用してくれないのか』と、いまも訴えている。二度と起こらないように指導を求めたい」とただしました。
塩谷立文部科学相は「事実関係については調査したい」と答えました.
このAさんの家庭では児童手当13万円が、金融機関に振り込まれた9分後に県税滞納で差し押さえることも起こっています。仁比氏は「税務行政に血も涙もあるという姿勢を示すためにも、この13万円を返還するよう検討すべきだ」と追及しました。
佐藤勉総務相は「質問を踏まえて検討したい。児童手当を取り上げた問題などについても検討し、指導したい」と答えました。(2009年6月23日(火)「しんぶん赤旗」)
- 投稿タグ
- 子ども
これはmixiでも大変注目されているニュースですから、もっと大きく取り上げられてよい問題だと思います。
昨年の6月に取り上げられた問題を新聞はなぜ今まで記事にせず「9日にわかった」なんて書くんでしょうね。