米海兵隊普天間基地(沖縄県宜野湾市)所属の垂直離着陸機MV22オスプレイ2機が新石垣空港(石垣市)に緊急着陸した問題で、日本共産党の仁比聡平参院議員と井上美智子石垣市議は10月2日、同空港で現地調査しました。

 説明に立った沖縄防衛局は9月29日に緊急着陸したオスプレイの3番機が空港の誘導路で動けなくなり、けん引車で駐機場に移動したと述べ、同機体の右側のエンジンからオイルが漏れ、米軍が吸着剤などで処理したと明らかにしました。

 また、機体の整備・点検が続けられ、機体から部品が取り外されているとしたうえで、その部品がエンジンのものではないかとの指摘について否定しませんでした。

 仁比氏は「動けなくなり部品を交換するほど重大なエンジントラブルではないか」と追及。しかし、防衛局は「警告灯が点灯し通常の手順に従って予防着陸した」との米軍の説明を繰り返すだけ。米軍がどのような態勢で整備をしているのかも説明せず、離陸予定も米軍から聞いていないとしました。

 仁比氏は「普天間基地から離陸してすぐにトラブルを起こすような欠陥機を飛ばしている米軍の判断をうのみにし、飛行を認めることは許されない」と強調。井上市議は「市民に情報提供がなく、いつまで居座るのか不安を抱えている」と訴えました。同席した長浜信夫市議(無所属)は「欠陥機の飛来で市民に恐怖と不安が広がっている。安全管理を米軍まかせにしないように」と求めました。(しんぶん赤旗 2017年10月3日)