〝自共対決〟の様相がますます鮮明になる参院選での躍進をめざして日本共産党愛媛県委員会は5月12日、松山市の県民文化会館に市田忠義書記局長を迎えて演説会を開きました。市田氏は「憲法が大争点になる参院選。日本共産党の比例5候補全員当選で、改憲派の野望をうちくだこう」と呼びかけました。
県内各地から参加者がつめかけました。青年9人が登壇し、「日本の政治をすぐ変えよう」と呼びかけ、会場全体でコールしました。
宇和島市の石橋寛久市長と、伊方原発をとめる会。草薙順一事務局長(愛媛9条の会共同代表、弁護士)がメッセージが寄せました。草薙氏は「共産党の勝利が、日本を変え、原発なき、戦争なき平和な国づくりとなる」と期待を語りました。
仁比そうへい参院比例候補は、「憲法96条を変え、9条を変えようとする、あの侵略戦争がただしかったという勢力に負けるわけにいかない」と力を込めました。植木正勝参院愛媛選挙区候補は、伊方原発の再稼働を許さず、即時原発ゼロを求めていこうと呼びかけました。
市田氏は、アベノミクスやTPP(環太平洋連携協定)交渉参加、原発再稼働など、安倍政権の暴走を告発しました。改憲派の「押し付け憲法だから自らの手で作り直す」との主張に対し、「憲法制定から2年後、当時の国会や政府が、一つも修正するところはないと判断したのが、歴史の事実だ」と述べた市田氏。「一度も変える必要がなかったほど、すばらしい憲法であることの証明だ。戦後、戦争による犠牲者を一人も出さなかった光輝ある地位を守り続けることこそ、真の平和への道です」と訴えると、「そうだ」の声と拍手がわきました。
新居浜市から参加した伊藤純子さん(68)は、「もやもやした思いを持っていたが、96条を変えることで自分たちの都合のいい憲法にしようとしていることが分かり、私たちに道理があることに確信を持つことができました」と語りました。(しんぶん赤旗 2013年5月13日)