日本共産党鹿児島県委員会は4月21日、市田忠義書記局長を鹿児島市に迎えて演説会を開きました。市田氏は「憲法が大争点となる参院選で、仁比そうへいさんをはじめ5人の比例候補を国会に必ず送り出してほしい」と訴えました。
TPP交渉参加を批判
演説会には、南さつま市の本坊輝雄市長、大崎町の東靖弘町長、奄美市の朝山毅市長、霧島市の前田終止市長がメッセージを寄せました。本坊市長はこの中で、「『国民の苦難軽減』という立党の精神のもと、人間を大切にする社会の確立に向けての活動にご期待申し上げます」と述べました。
演説会を成功させるために各地の党支部と後援会は、つながりを生かした電話や訪問などで町内会にも案内を広げました。
仁比そうへい参院比例候補は、社会保障を切り捨て、労働者を犠牲にする政治の姿勢を告発。「人権侵害と戦争を憎み、たたかう気迫の議席を取り戻したい。憲法が生きる時代を切り開く先頭に立ちたい」と力をこめました。
野口ひろし参院鹿児島選挙区候補が決意表明しました。
市田氏は、安倍政権が推進するTPP(環太平洋連携協定)交渉参加について「農業がこうむる打撃は計り知れない」と指摘。鹿児島県の試算では、「サトウキビ、サツマイモはほとんど全滅。牛・豚なども壊滅的打撃を受け、関連産業も含めて4403億円の損失になる」と紹介しました。
「日本共産党は、食料自給率の向上を真剣にめざし、安心して農業に励める農政への転換をめざしている。この方向こそ、農業者も国民も幸せになる道です」と語った市田氏。「日本共産党の躍進で、公約破りの自民党に審判をくだそう」と呼びかけると、「そうだ」の声と大きな拍手があがりました。
共産党の演説会は初めてという鹿児島市の介護福祉士、有川美子さん(41)は「TPPで食料自給率が下がり、農業が破壊されることがとても心配。自民党のアメリカいいなりぶりに共産党が国民の立場で対決していることがよく分かった」と話していました。
(しんぶん赤旗 2013年4月22日)