日本共産党の石村智子衆院中国ブロック比例予定候補と仁比聡平参院比例予定候補は3月5日、死者5人の犠牲を出した岡山県倉敷市のJX日鉱日石水島製油所の海底トンネル事故の現地調査をしました。岡山県議団(森脇久紀団長)、倉敷市議団(田辺昭夫団長)と同製油所や岡山労働局などに出向きました。

事故は異常出水がトンネルに充満して起こったもので、工事を請け負った鹿島は、10年前の同製油所の第1海底トンネル工事では事前の地質調査をしていましたが、今回の第2トンネル工事ではしていません。

岡山労働局で、池内伸好労働基準部監督課長は、鹿島が調査は10年前にしたとしていることについて「法の規則はあらかじめ調査をするということで、10年前の調査が、その規定にそっているといえるかどうか、これから調査する」と答えました。また、10年前の地質調査も工場敷地内の縦穴のみで、海底トンネル部分はしていないことを明らかにしました。

JX水島製油所では松岡純司所長をはじめ6人が応対しました。

倉敷市議団の質問に松岡所長は、第1海底トンネルの工事費が約27億円で、同規模の第2海底トンネルは約17億5千万円で大幅に減っていることを回答しました。

仁比氏が「再発防止、原因究明のためにあらゆる努力を」と求め、所長は「全面的に協力していきたい」と答えました。

石村氏は「徹底して原因を調査し、国の責任で人命最優先の再発防止策をつくらせていきたい」と話しています。(しんぶん赤旗 2012年3月6日)