米軍岩国基地(山口県岩国市)で激しい騒音を伴う空母艦載機の陸上着艦訓練(FCLP)が強行された問題で、日本共産党の山添拓政策委員長と仁比聡平の両参院議員は10月1日、同市を訪れ、福田良彦市長と懇談しました。大平よしのぶ衆院中国比例候補、市議団が同席しました。「いかなる理由があろうとも二度と岩国でFCLPを実施させない」と意見交換しました。

 FCLPは地元が反対するなか、9月17日から25日まで計7日間の昼夜、強行されました。

 福田市長はFCLPについて「岩国で実施してはいけないということが市の基本姿勢」と述べ、二度上京し、国と米側に中止を要請し、抗議したと説明。国の対応について「実施しないでほしいという要請への答えがない。実施する前提での回答と受け止めざるを得ない」と指摘。国が米側に求めたとする騒音軽減の具体策には言及がなかったとも語りました。

 山添氏はFCLPについて「基本的に岩国で実施することはないという総理答弁もある」と指摘し、二度と岩国で実施させないよう、党としても岩国の声を届け、取り組むと表明しました。仁比氏は市民から寄せられた1000件超の騒音苦情を国に示すなど市の対応に敬意を表し、「二度と実施させない大きな力になる」と話しました。(しんぶん赤旗 2025年10月3日)