再審制度の早期見直しを求める超党派の議員連盟は5月28日、国会内で総会を開き、再審手続きでの裁判官による証拠開示命令の規定などを盛り込んだ刑事訴訟法改定の条文案を大筋で了承しました。各党で党内手続きを進め、今国会での法案提出、成立を目指します。
法案は、再審請求審で裁判所が検察に証拠開示を命じる規定▽再審開始決定に対する検察の不服申し立ての禁止▽原審にかかわった裁判官を再審の担当から外す規定―などを盛り込みました。
総会では、静岡県一家4人の殺害事件で再審無罪となった袴田巌さんの姉、袴田ひで子さんがオンラインであいさつし「巌の再審開始のきっかけになった新証拠がもっと早く開示されていれば、苦労ももっと短くすんだ」と述べ「議員立法で再審法改正を実現させてほしい」と訴えました。
日本共産党からは本村伸子衆院議員と、仁比聡平、山添拓の両参院議員が出席しました。(しんぶん赤旗 2025年5月29日)