日本共産党の田村貴昭衆院議員(衆院九州・沖縄ブロック比例予定候補)は7月24日、福岡県広川町を訪れ、大雨被害の調査を行いました。江藤美代子町議が同行しました。
田村氏は、広川町役場で氷室健太郎町長らから現在の被害状況を確認し、支援について意見を交わしました。河川の増水で川の水、土砂が流れ込み被害を受けた、江戸時代から続く久留米絣(かすり)の工房や、家屋ではお見舞いとともに要望を聞き取りました。
久留米絣の「森山絣工房」では、藍染めに使用する染料が入った「かめ」に水や土砂が入り込み使用不能に。ほかにも藍の原料「すくも」なども水に漬かり、再開の見通しが立ちません。工房の森山哲浩さんは、収入の大半を占める販売展示の出品ができなくなり「コロナでの制限も緩和され、これからという時だったのに」と肩を落としました。
家屋が全壊した男性(74)は当時、向かいの倉庫2階に避難。「メリメリと音を立て一瞬にして家が壊れた」と振り返り、「避難指示はなかったんじゃないか」と話しました。
田村氏は、再建に向け「今の支援策では足らない。さらなる支援を国に求めている」と励ましました。
久留米・仁比氏
日本共産党の仁比聡平参院議員は7月24日、10日の記録的大雨で大きな被害が出た福岡県久留米市田主丸町で内水氾濫や土砂災害の被害を調査しました。金子むつみ、小林解子の両市議が同行しました。
仁比氏は、福岡県建設労働組合北筑後支部を訪問。地域や組合員の被害を聞き取り、「早急な対策に生かしたい」と語りました。
恵利地区で道路から胸の高さまで敷地が水に漬かり住居が床上浸水した男性(70)=管工事=は、工事用機械などの被害を話しました。「(筑後川に支川の水を揚げる)ポンプが動いているか動いていないかわからないありさま」と述べ、ポンプの強化や河川整備の改善を訴えました。
地徳地区で農業を営む男性(74)は、土石流でせき止められた渓流が自宅敷地を横断し、車や農業用ビニールハウスが被災。土砂が今も崩れ続けているため、避難生活を送っています。「早く土砂を撤去してくれなければ安心して寝ることができない」と強調し、農作業再開のための支援や市道復旧を訴えました。(しんぶん赤旗 2023年7月25日)