「比例代表選挙は、1票を争う大激戦。どの県・地域の1票もすべて議席に結びつく。残り5日間、支持の輪を広げに広げていただいて日本共産党を躍進させ、仁比そうへいさんを国会に送ってください」―。最終盤に突入した参院選で日本共産党の市田忠義書記局長・参院比例候補は7月6日、街頭から消費税増税反対の願いを託してほしいと力を込め、支持を訴えました。

 福岡、山口、広島、大阪と西日本を駆けのぼる形で各府県の街頭に立った市田氏。

 「世論調査で消費税増税反対が賛成を上回った。みなさんの奮闘の成果で、菅(直人)首相はごまかしや言い訳を始めた。黙って、だまして、隠してやり過ごそうという作戦。ごまかしを許さず、日本共産党の躍進で消費税増税ノーの結果を示そう」

 市田氏がこう訴えると、各地で徐々に輪が広がった聴衆から、共感の拍手が起こりました。

 「どの党に入れようかと、こんなに有権者が揺れ動いている最終盤を迎えたことはこれまでない。無党派層が最終盤になって増えているなど大激動の情勢で今こそ頑張り時だ」。市田氏はこう気迫を込めました。

 仁比候補は、菅首相の消費税10%発言を聞き、わずかな年金で生活するお年寄りらの顔が浮かんだと告白。「消費税大増税ストップのために大きく支持を広げていこう」と訴えました。

 清水ただし(大阪)、しのだ清(福岡)、木佐木大助(山口)、大西オサム(広島)各選挙区候補や小林とき子比例候補も訴えました。

 定数3を競う大接戦の大阪では、清水候補が「議席の一つに、消費税増税に反対する確かな議席、アメリカにはっきり普天間基地の無条件撤去を求める平和の議席が必要」と強調しました。

 福岡県の元筑紫野市議で、自民党員だった城戸俊彦さん(63)=歯科医師=は、「法人税はしっかりとるべきだ。ギリシャ危機も、消費税をあげて、法人税を下げたから、ああなった。いまの日本と一緒だ」と語りました。

 零細企業に勤めている女性(61)=大阪市=は、「消費税は5%でも払えていない。10%になったら中小や零細は倒産ぱかりになる。今度は絶対、清水さんを通さなあかん」と語りました。

(しんぶん赤旗 2010年7月7日)