日本共産党の仁比聡平参院議員は8月7日、熊本県天草市で、水俣病被害者団体「水俣病不知火(しらぬい)患者会」の岩崎明男会長らと、来夏に結審が見込まれる「ノーモアーミナマタ第2次国賠訴訟」の勝利に向けて懇談しました。

 仁比氏は、裁判の勝利(和解)に向け、▽被害は終わっていないことを国民(特に国会で)に徹底して伝えること▽団結の力で解決のための世論喚起をすること▽国会での党派を超えた大きな体制づくり――など取り組むべき課題を指摘。「裁判と運動、国会議員と力を合わせ、勝利への道を切り開こう」と呼びかけました。

 岩崎会長は、「国会になくてはならない議席を取り戻せた」とあいさつ。原告団の本田征雄副団長は「早朝の当選の一報は信じられないくらいうれしかった」と話しました。

 参加者は、「救済に向け政治を動かしてほしい」「ビラを配るなど応援したかいがあった」などと発言。参加した女性(61)は、「同じ環境(メチル水銀汚染魚の多食歴など)にあっても水俣病だと認められず切り捨てられる不公正さを国会でただしてほしい」と要望しました。

 浜崎義昭、蓑田庸子両天草市議、宮下昌子・上天草市議が同席しました。(しんぶん赤旗 2022年8月10日)