日本共産党の志位和夫委員長を迎えて6月5日に開かれた愛媛・今治市と徳島市の両演説会には、仁比そうへい参院議員・比例候補が再選に全力を尽くす決意のメッセージを寄せ、三ケ尻亮子参院比例候補、田中かつひこ(愛媛)・古田もとのり(徳島)両選挙区候補が、政治を前に動かす日本共産党の躍進を訴えました。
志位氏は鳩山首相退陣、管新首相誕生にふれ、「反省なくして新しい政治は生まれない」と強調。そのなかで、民主党政権が後期高齢者医療制度の廃止を先送りした上に、65歳以上の高齢者を「別勘定」にする「新制度」を検討していると指摘。「これでは『うばすて山』を拡大するだけではありませんか」と批判すると、大きな拍手が起こりました。
志位氏は、社会保障切り捨ての号令をかけてきたのが日本経団運であり、財界に正面からモノを言う日本共産党を伸ばしてこそ暮らしを守れると強調しました。
「アメリカにモノを言えない政治でいいのか」と問いかけた志位氏は、訪米して米国政府や米連邦議会議員などに核兵器廃絶と普天間基地の無条件撤去という党の立場を伝えた活動を語りました。
米連邦議会議員との会談では、立場が違っても率直に意見をぶつけると信頼感が生まれ、ソ連共産党の横暴との日本共産党のたたかいやリンカーとマルクスの交流を語ると相手が驚いて話が弾んだエピソードも紹介。「意見が違っても、はっきりモノを言うことの大切さを実感しました。ぐずぐず『トラスト・ミー』などといって中身をいわないのが一番悪い」と語ると、爆笑と割れるような拍手が起こりました。
最後に志位氏は「アメリカ・財界にモノを言える日本共産党を参院選で伸ばしに伸ばして、政治のゆきつまりをうちやぶりましょう」と訴え、盛大な拍手に包まれました。
三ケ尻比例候補は「民主党政権にできなかった国民の期待と思いに応えるために全力を尽くしたい」との決意を表明しました。
田中候補は普天間基地問題に触れて、「平和を願う県民の良識を集め、憲法9条が生きる政治を。この思いを愛媛から広げよう」、古田候補は「年寄りをこんなに粗末に扱う政治はない。明日の生活に困らない社会をつくるために全力を挙げる」とそれぞれ訴えました。(しんぶん赤旗 2010年6月6日)