「任期6年間の1分1秒も無駄にせず、輝かせたい」―。〝現場主義〟を貫く、日本共産党の仁比そうへい参院議員・比例候補。西日本17県をはじめとした国民の願い・要求を国政の場に届け、実現してきました。ブロックごとの主な実績を順次紹介します。
○マツダの派遣切り
2008年12月、自動車メーカー・マツダ(本社・広島県府中町)が派遣労働者の「首切り」を強行すると、マツダ本社に乗り込み「首切りやめよ」と直談判しました。
マツダは、派遣会社ではなく、自社で派遣労働者の昇給・昇格を決めていました。3年を超えると直接雇用の申し込みを義務づけられている派遣法の期間制限を免れるため、3カ月と1日だけ直接雇用する「サポート社員」制度をとっていました。仁比議員はこの脱法行為を告発。舛添要一厚労相(当時)も違法と認めました。
09年6月には、広島労働局が自動車大手としては初めてマツダに是正指導。マツダは100人の派遣労働者を期間工として直接雇用しました。
○岩国基地
米軍再編で米海兵隊岩国基地(山口県岩国市)は、厚木基地(神奈川県)から空母艦載機59機の移駐などが計画されています。民主党はマニフェスト(政権公約)で米軍再編に「見直しの方向で臨む」としましたが、政権につくと推進する立場に変わり、岩国市民に怒りの声が広がりました。
5月29日には艦載機の受け皿となる新滑走路が運用開始。仁比議員は、「見直せ!米軍再編5・23岩国大集会」に参加し、「政府は、基地のたらい回しはごめんだという県民、国民の総意を米国にぶつけるべきだ」と激励ました。
09年4月の国会では、今後5、6年で1千戸の米軍住宅を新規に建設するという米側の方針に沿い、防衛施設庁(当時)が建設適地の調査をしていたことを暴露。候補地の一つとされる愛宕山への米軍住宅建設をやめるよう求めました。
○原爆症
原爆症認定訴訟で国が連敗を重ねるなか、09年5月、仁比議員は、政府に「線引きのない被爆の実相に即した、一人残らずの一括解決を」と迫りました。政府も「可能な限り早期の解決へ向けて必要な対応を検討する」(当時の河村建夫官房長官)と答えました。
原爆投下の直後に降り注いだ放射性物質を含んだ〝黒い雨〟について仁比議員は、現地で雨を浴びた原爆被害者に直接会うなど実態を調査。国会質問や質問主意書などで、原爆症認定の基準である指定地域の拡大を政府に求めました。
○鞆の浦
宮崎駿監督が人気アニメ「崖の上のポニョ」の構想を得た、広島県福山市の鞆(とも)の浦。一部を埋め立てて橋を架ける計画に、地元住民が「歴史的な景観が破壊される」として、県知事の埋め立て免許差し止めを求めて提訴しました。昨年10月、広島地裁は差し止める判決を出しました。
仁比議員は、04月に現地を調査し、住民と懇談。05年11月に福山市で開かれた道路公害反対運動全国交流集会で「鞆の浦を守るため、全力を挙げる」とあいさつするなど住民の運動を激励してきました。
09年2月には、金子一義国交相(当時)に、認可しないよう要求。金子国交相は「貴重な歴史的文化財をどう守っていくか、心を砕いていきたい」と応じました。(しんぶん赤旗 2010年6月4日)