参院選の結果を受け、比例代表で当選した日本共産党の田村智子副委員長、仁比聡平、岩渕友各氏と東京選挙区で当選した山添拓氏は7月11日、小池晃書記局長とともに、東京・新宿駅前で街頭演説しました。小池氏は4議席獲得に感謝を表明し、「民主主義を脅かすような動きが続くなか、党をつくって100年、自由と平和を貫いてきた共産党が頑張る時です。力を合わせてこの国の政治を変えていきましょう」と訴えました。
小池氏は、東京選挙区で山添氏が議席を獲得したことについて、「本当に幅広いみなさんに応援していただいたことが後押しになりました」と述べました。
比例代表では、全国で361万8342票を獲得したと報告し、3議席の獲得にとどまったことについて、「目標を達成できなかったことは非常に残念です。教訓を引き出して、捲土(けんど)重来で頑張っていきます」と表明しました。
市民と野党の共闘では、沖縄選挙区で「オール沖縄」の伊波洋一氏が大激戦を制したことは非常に大きな成果だと強調し、青森、長野選挙区でも野党が一本化した候補者が勝利したと報告。今後の市民と野党の共闘については、「本気の共闘で勝利していくことができるように、野党や市民連合のみなさんとも話し合いを続けていきます」と述べました。
小池氏は、今回の選挙で政策的な訴えが伝わったところでは共感が広がったと強調。9条を生かした外交で東アジアに平和を創出する「外交ビジョン」、新自由主義を転換して「やさしく強い経済」をつくる「五つの提案」など一連の政策を紹介し、「どれも、直ちに国政の熱い焦点になるものばかりです」と述べました。とりわけ、9条改憲を許さないたたかいが重要だとして、公約実現とともに、改憲ストップに全力を尽くすと表明しました。
田村氏は、消費税減税や雇用・賃金などの問題で政治の転換が必要だと強調。さらに多くのジェンダー平等を求める声にも触れてきたとして、「ますます大きな運動を繰り広げ、ジェンダー平等社会の実現へ力を尽くします」と語りました。
仁比氏は、岸田文雄首相が核兵器禁止条約の締約国会議に参加せず、NATO(北大西洋条約機構)首脳会合に参加したことについて「まったく逆さまだ」と批判し、「憲法9条を守り生かす政治、暮らしに希望をつくりだす政治へ、頑張り抜きます」と述べました。
岩渕氏は、原発事故被害者の声と実態を届けてきた活動を振り返り、「引き続き原発ゼロ、海洋放出はストップの声を国会に届け、実現のために頑張ります」と表明。物価が高騰しているにもかかわらず、賃金は上がらず、年金は減るとの怒りがまん延していると述べ、消費税減税、大軍拡ストップに全力をあげると述べました。
山添氏は、「憲法が希望」と掲げてきたとして、改憲の動きに断固立ち向かうと表明。「いま必要なことは憲法を徹底していくことです。暮らし、平和に憲法を徹底的に生かす政治を実現するために全力をあげる決意です」と力を込めました。(しんぶん赤旗 2022年7月12日)
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