5・23岩国大集会での仁比そうへい参院議員のあいさつ(要旨)を紹介します。


 岩国の将来は岩国の人々が決めるべきことです。「艦載機来るな、米軍住宅はいらない」、この声が、これだけ広がるもとで艦載機移転や米軍住宅建設はありえません。鳩山政権は、いまからでも遅くない、約束通り、米軍再編を検証し、徹底して見直すべきです。

 もともと沖合移設は、たえがたい爆音や、墜落の危険を減らすためだったのではなかったでしょうか。それを極東最大級の軍事基地に強化し、これ以上の騒音を押しつけて、市民をだましおさえこもうとするのは、民主主義の国なら絶対に許されないことです。

 街を見渡す愛宕山は、由緒ある閑静な住宅地です。「米軍住宅にされると知っていたなら、先祖伝来のこの土地を手放すことは絶対になかった」。この住民の声こそ、鳩山総理は直接聞くべきです。

 鳩山政権がその言葉通り真撃(しんし)に検証し見直そうとするなら、前政権が交わした再編計画にもとづく作業は、少なくとも、凍結するのが道理ではないでしょうか。

 きょう鳩山総理は沖縄を再び訪れ、ジュゴンの海辺野古に、新基地を押し付けようとしています。沖縄や、徳之島や、厚木や、そして岩国の人々に、基地あるがゆえの苦しみをこれ以上、押しっけるのではなく、いまこそアメリカに対して、米軍基地のたらいまわしはもうごめんだというみなさんの総意を突き付けて、堂々と交渉に臨むべきではないでしょうか。

 日本共産党は、志位和夫委員長を代表として、せんだって、アメリカに普天間基地は、すみやかに撤去をするほかない、県民の思いは、もはや後戻りをすることはない、そのことを堂々と直談判をしてまいりました。

 米軍基地も核兵器もない沖縄、岩国、そして日本をつくるために日本共産党は、全力をつくしてまいります。(しんぶん赤旗 西日本のページ 2010年5月25日)