広島・尾道市議団の有料道路「しまなみ海道」値上げ反対の国交省申入れに同席しま した。

 日本共産党の仁比そうへい参院議員と広島県尾道市議団(寺本真一、魚谷悟、岡野長寿の3議員)は5月21日、国土交通省を訪れ、しまなみ海道の現行の料金割引制度を継続するよう鳩山由紀夫首相と前原誠司国土交通相に求める要望書を提出しました。

 前原国土交通相が先月9日に打ち出した高速道路の新料金制度では、普通車の料金が倍になります。党尾道市委員会は先月末、島しょ部の因島、瀬戸田地区を中心に継続を求める署名運動を開始。運動は党派を超えて急速に広がり、1カ月足らずで3086人分が集まりました。

 因島在住の岡野議員は「しまなみ海道は市内を移動する唯一の生活道路であり、他に通る道はない。選挙の際の無料化の公約とは反対に、倍に値上げすることに怒りが広がっている」と要請。仁比議員は「新料金制度で負担増を求める合理的根拠はどこにあるのか。『離島振興』を所管する国土交通大臣が、それと逆行する施策を決めるのはおかしい」とただしました。

 応対した国土交通省高速道路課の樋上和人課長は「省庁に持ち帰り、国会審議も踏まえて総合的に判断していく」と答えました。(しんぶん赤旗 西日本のページ 2010年5月25日)