宮崎県の畜産農家で家畜伝染病の口蹄(こうてい)疫が発生している問題で、日本共産党国会議員団は4月28日、口蹄疫問題対策委員会を設置し、委員長の紙智子参院議員、副委員長の高橋ちづ子衆院議員、事務局長の仁比そうへい参院議員が、農林水産省に対策を取るように申し入れました。
紙氏は、応対した郡司彰副大臣に対し、現地で行った調査をもとに、「畜産農民は、朝、畜舎に入る時、被害が広がっていないか恐ろしくてしかたないと話していた。安心してもらえる支援が必要だ」と求めました。
そして、防疫対策として埋却処理場所や消毒液など防疫資材の確保、九州全域に広がらないための対策、発生自治体への資金提供、人的支援を要請。経済損失への補償として、移動制限区域外にある食品メーカーなど関連業界への影響も考慮した支援、畜産農家に対する融資中心でない直接補助を求めました。さらに科学的知識の普及を図り風評被害を防ぐ課題も指摘しました。
郡司副大臣は、省内に対策本部を立ち上げ取り組みを進めていることを説明。埋却場所の選定を含めて国としてきちんとすると確約するとともに、損失補償について「申し入れの内容を検討させてほしい」と答えました。(しんぶん赤旗 2010年4月29日)