鳩山内閣は、米空母艦載機部隊の厚木基地(神奈川県)から米海兵隊岩国基地(山口県)への移駐の関連予算を来年度計上したことをあげ、「引き続き理解を得て進めて行く」ことを閣議決定したと2月16日明らかにしました。

 日本共産党の仁比そうへい参院議員が8日に提出していた質問主意善への回答。同日、久米慶典県議と藤本博司岩国市議が会見で明らかにしました。

 仁比参院議員は質問主意書のなかで、鳩山内閣は連立政権合意で、空母艦載機移駐を含む米軍再編を「見直しの方向で臨む」としながら、先月には空母艦載機移駐について、「再編の実施のための日米ロードマップ」に従って進めていく考えを表明したが「新政権発足後に検証したことがあるのか」と質問しました。

 答弁書では、昨年9月の連立政権樹立での政策合意や安全保障上の観点をふまえ、過去の日米合意などの経緯を「慎重に検証した」と回答しています。また、愛宕山地域開発事業跡地の用途を「空母艦載機移駐等に伴い必要となる施設を整備するため」とのべています。

 久米県議らは「鳩山政権が岩国基地に関しては自公政権以来の方針で進もうとしていることは明白だ。反対する世儲と運動を強めていかなげればならない」と語りました。(しんぶん赤旗 2010年2月18日)