陸上イージスの配備計画の候補地、山口県萩市に隣接する阿武町で10月12日、第2回「ミサイル基地をつくらせない県民大集会」が開かれました。「総がかり行動萩実行委員会」などでつくる実行委員会の主催。台風の中、昨年と同じ会場は約300人の参加者で昨年同様に満席となり、「ミサイル基地はいらん!」と唱和しました。

 もう一つの候補地、秋田県の「ミサイル基地『イージス・アショア』を考える県民の会」の渡部雅子共同代表が「日本のどこにもイージスはいらない」と訴えると、ひときわ大きな拍手が湧きました。

 実行委員長(75)は「防衛省は住民の疑問や不安に真正面から答えていない」と批判し、撤回まで力を合わせようと呼びかけました。

 地元の農家や、東京電力福島第1原発事故の避難移住者らが次々に発言し、同町で農家民宿を営む男性(73)は「もし建てられたら農業は続けられない」と訴え。候補地近くのダイコン産地・千石台(せんごくだい)出荷組合の組合長は「子どもたちの健康に影響を与えるようなものは到底、認められない」と語気を強めました。

 東京新聞論説兼編集委員の半田滋氏が講演しました。

 県内の野党各党の地方議員らの他、日本共産党の大平よしのぶ衆院中国ブロック比例候補、仁比聡平前参院議員が参加しました。(しんぶん赤旗 2019年10月13日)