保革などの違いを乗り越えた団結を訴え、沖縄県名護市辺野古の米軍新基地建設反対を最後まで貫き、在任中の昨年8月8日に亡くなった「オール沖縄」の翁長雄志前県知事を「しのぶ会」が8月22日、同県豊見城市( とみぐすく)の沖縄空手会館で開かれました。県内外から約900人が会場を訪れて献花し、翁長氏の遺志を引き継いでいく決意を改めて固め合いました。(関連15面)
しのぶ会実行委員長の呉屋守将・金秀グループ会長は「翁長さんが打ち出した方向性を、われわれ沖縄県民が実行することで、悲願の誇りある豊かな沖縄を実現することができる。今一度、保革を超えて一丸となろう」とあいさつしました。
黙とうの後、翁長氏の後継の玉城デニー知事は、翁長氏は沖縄県の発展のために生涯をささげたと強調。「沖縄の過重な基地負担の現状を国内外に伝え、辺野古に新基地を造らせないという沖縄の民意を強く訴えた」と紹介し、県経済でも多くの成果を上げ、子どもの貧困問題にも心血を注いだと語りました。
デニー知事は、翁長氏の奮闘した姿は「今もなお、私たちの胸の奥に強く刻まれている」と訴え、「翁長さんの思いを受け継ぎ、辺野古新基地建設問題や基地負担の軽減、子どもの貧困対策など、課題の解決に向けて全身全霊で取り組んでいくことを誓う」と力を込めました。
遺族を代表して、妻の樹子(みきこ)さんは「こんなに集まっていただいたみなさん一人ひとりに、本当に心から御礼を申し上げます」と述べました。
浦崎唯昭・前副知事、城間幹子那覇市長などが翁長氏との思い出を語りました。日本共産党からは小池晃書記局長、赤嶺政賢衆院議員、仁比聡平前参院議員らが参列しました。(しんぶん赤旗 2019年8月23)
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