議員団総会=2009.12.4

 民主党中心の新政権が成立して最初の本格論戦の場となった第173臨時国会が12月4日、40日間の会期を終えて閉会しました。日本共産党は同日、国会議員団総会を開き、志位和夫委員長があいさつしました。

 志位氏は、新しい情勢のもとで開かれた今国会では、党議員団が「建設的野党」の立場で奮闘し、「全体として大きな成果が上がった」と話しました。

 第一に、「国民要求を実現する仕事」では、「肝炎対策基本法、原爆症基金法が成立したことをまず喜びたい」と話しました。

 志位氏は、「これらは何よりも原告団・弁護団の命がけのたたかいの成果だ」と述べるとともに、肝炎対策基本法では、今国会での成立が危ぶまれたとき、日本共産党が与党に働きかけ、より良い内容ですみやかに実現するために奮闘した経過を報告。「国民が声をあげれば政治は変わる」と強調しました。

 肝炎問題と原爆症認定問題では、全面解決まで奮闘する決意を表明しました。

 第二に、「新政権の問題点をただし、政治を前に動かす仕事」に言及した志位氏は、雇用・失業問題、後期高齢者医療制度問題、沖縄・普天間基地問題など、党議員団がどの問題でも、国民の立場で政治を前に動かす論戦を力強く展開したことを強調しました。

 政治を逆行させる立場から新政権を攻撃した自民・公明とは対照的な「わが党の『建設的野党』の立場が光った」と話しました。

 第三に志位氏は「議会制民主主義を守る仕事」に言及しました。

 今国会では“民主党は横暴な国会運営、自民党はボイコット”という議会制民主主義破壊の構図が繰り返されましたが、「日本共産党は、民主党の横暴を厳しく批判するとともに、堂々と審議権を行使し、議論で問題点を明らかにするという姿勢を貫き、国会正常化のために力を尽くした」と話しました。

 志位氏は、民主党の国会運営の横暴は、この党の「国会改革」や「強権的国家づくり」の動きとも一体のものであり、「国民主権、議会制民主主義を守る日本共産党の役割はこれまでに増して大事になっている」と話しました。

 最後に志位氏は、「建設的野党」としての仕事を果たすとともに、来年の参院選で本格的な躍進を勝ち取るために年末・年始も奮闘し、党活動の高揚の中で第25回党大会を成功させようと呼びかけました。(2009年12月5日(土)「しんぶん赤旗」)