沖縄・泡瀬干潟埋め立て事業の公金支出差し止めを命じた福岡高裁那覇支部の判決を受け、泡瀬干潟を守る連絡会と「よみがえれ!有明訴訟原告団・弁護団」は10月16日、泡瀬干潟埋め立て工事中止と、諫早湾干拓事業の潮受け堤防の開門を求める合同院内集会を参院議員会館で開きました。

 集会には支援する市民団体や環境保護団体のスタッフら約60人が参加。日本共産党の仁比聡平、紙智子両参院議員と民主党、社民党、新党日本の衆参両院議員が出席し、連帯あいさつをしました。

 集会には、同連絡会の前川盛治事務局長がかけつけ、勝利判決を1面で大きく報じた地元の新聞を掲げながら「支援してきた多くの方たちとともに喜びを分かち合いたい。この勝利で泡瀬干潟とそれにつづく浅海域が守られ、子々孫々に残す展望が開けた。経済的合理性のない無駄な公共事業を止めることができる」と報告。参加者からの大きな拍手に包まれました。

 前川事務局長は「埋め立て事業の即時中止とともに、国は護岸の撤去と干潟再生を」と訴えました。

 諫早湾干拓事業の潮受け堤防の中長期開門を求める長崎、佐賀、福岡3県の漁船・ノリ養殖・潜水漁業者が次つぎに発言。赤潮やアオコ大量発生による漁業被害、生活の困窮実態を語り、漁業者の自殺を繰り返させないためにも「潮受け堤防排水門を一刻も早く開門してほしい」と訴えました。(2009年10月17日(土)「しんぶん赤旗」)