総選挙をうけ誕生する民主党中心の新政権にたいし、諌早湾干拓潮受け堤防の一日も早い開門と有明海再生を強く求めて9月14日、長崎市内で終日展開された「9・14『開門・有明海再生』総行動」で、「よみがえれ! 有明海訴訟」の原告・弁護団、支援者は夜に決起集会を開き、開門・有明海再生への決意を固め合いました。日本共産党の仁比聡平参院議員が駆けつけました。
報告に立った馬奈木昭雄弁護団長は、新政権のもとで開門させるための今後のたたかいを提起し、「開門のための事前アセスは必要ない。短期開門調査した実績があり、開門はすぐできる。アセスにしがみつくことは永久に開門しないこと」だと批判。
「開門はまったなしの課題。漁民はもう生きていけない」と述べ、来春の開門めざし、新政権にそのための予算を組ませるたたかいを強調しました。開門反対は農漁民、県民の利益に反すると述べ、県民の共同を進めるための運動を呼びかけました。
小長井・大浦漁業再生訴訟の松永秀則原告団長は、「20年間、国にだまされ続けてきた」と自公政治への怒りをロにし、この流れを断ち切る新政権への期待を述べました。
仁比参院議員は「有明海再生へ猶予はない」として、国民の要求をかざるを得ない過渡的性格のある新政権にたいし、「運動と世論を強めて政治決断へ向け、ともにがんばり抜きたい」と決意を語りました。
最後に、約100人の参加者は「ガンバロー」と今後のたたかいへ意気を上げました。(しんぶん赤旗九州・沖縄面2009年9月16日)