西日本を襲った豪雨被害の調査で広島県入りしている日本共産党の仁比聡平参院議員は7月9日、土砂崩れと浸水で大きな被害が出ている呉市天応地区を海路で訪れ、被災者を見舞いながら要望を聞きました。大平喜信前衆院議員、奥田和夫、久保東両市議が同行し、新原芳明市長と懇談。被災者の声を届けました。
同市は国道31号など幹線道路の多くが寸断。「陸の孤島」に近い状況のため仁比、大平両氏は広島市から高速船で呉市入りしました。
豪雨で大屋川沿いに土石流が発生した天応地区。中流域は深い河道が土砂で完全に埋没し、下流でも軒下まで土砂に埋まった多くの家屋など破壊の爪あとが川沿い一面に広がっていました。
一行は170人余りが避難する河口付近の市民センターで被災者らと対面し、女性(75)は「高齢者が多い地域で1人ではどうしてもできないことが多い」と語り、支援を訴えました。
市民センター近くの男性(57)宅では、駐車スペースに泥が約1メートルの高さまで堆積していました。仁比氏は、重機でないと除去できない土砂の問題などは、被災者生活再建支援法による国の支援でできることを紹介。男性は「こういう情報を地域の人たちにも知らせ、地域の再建のために頑張りたい」と話しました。
仁比氏は8日にも、土砂災害が相次いだ広島市安芸区を、高見あつみ参院広島選挙区予定候補、市議団とともに調査し、住民から要望を聞きました。(しんぶん赤旗 2018年7月10日)