「共産党にはいつも勇気をもらっている。力を借り訴訟を解決したい」(原告)、「一刻も早い全面解決に向けて頑張り抜く」(志位和夫委員長)――全国B型肝炎訴訟原告団・弁護団は5月11日、国会内で日本共産党の志位委員長と懇談し、全面解決に向け、お互いに力をつくす決意を固めあいました。
全国B型肝炎訴訟原告団の谷口三枝子代表は、「札幌地裁で和解勧告が出て2カ月になるのに、政府は面談にも応じていないし、直接の回答もない。原告はもう10人亡くなっています。国は一日も早く謝罪し、原告だけではなく同じような被害を受けた人たちも含めて幅広い救済をしてほしい」と切々と訴えました。
東京原告の男性は、「政権は『命が大事』といいながら、私たちの命を軽視しているのではないか。(共産党には)ぜひするどい追及でこの訴訟を早く解決させてほしい」と語りました。
志位氏は、「みなさんが重い病気を抱えながら訴訟を行わなければならないこと自体、政治の責任は重いと感じます」「まず国が和解のテーブルに一刻も早く着く。そのためにも担当大臣が面会することは当たり前のことです」と述べました。
その上で今後協議される和解の中身について、「救済範囲はうんと広くすべきです」と指摘。B型肝炎は集団予防接種の注射器の使い回しで感染したケースが大多数であり、「そうした可能性がある人たちをすべて救わなければなりません」と強調しました。
補償額については、少なくとも薬害C型肝炎訴訟の支給額と同程度にすべきだと述べ、これらを国に求める決意を表明しました。
原告らは、「この先、医療費がどれだけかかるのか、社会復帰できるのか不安」「感染に加え、偏見で地獄の年月を過ごしてきた」などと訴え。志位氏は「加害責任は国にあるということをはっきりさせて、真摯(しんし)に謝罪をしたうえで、偏見を取り除くことも国の責任でやるべきです」と語りました。
懇談には、志位氏のほか、小池晃政策委員長、仁比そうへいの両参院議員、高橋ちづ子、笠井亮、赤嶺政賢の各衆院議員が同席しました。(しんぶん赤旗 2010年5月12日)