全国B型肝炎訴訟原告団・同弁護団は10月15日、国会内で全面解決をめざす院内集会を開きました。
弁護団長の佐藤哲之弁護士は「国の責任を明確に認めた最高裁判決から3年以上も過ぎており、被害救済と恒久対策を早くしなければならない」と述べました。九州訴訟原告団代表の谷口三枝子さんは「壮絶な肝炎とのたたかいでベランダから飛び降りて死のうと思った」と苦悩を語りました。薬害C型肝炎訴訟と同様に、国は責任を認め立法措置による解決を求めました。
日本共産党の高橋千鶴子衆院議員は、超党派で全面解決することの大切さを強調し、新しい政権下で引き続き早期救済に力を尽くす決意を述べました。
原告団・同弁護団は同日、国会内で日本共産党国会議員と懇談しました。
懇談では8人の原告と学生の支援者が発言しました。
九州訴訟原告の尾崎芳文さん(36)は、高校生のときに感染を知り「ラグビーの選手として花園ラグビー場にいく夢を奪われました。インターフェロンの治寮は頭を締め付けられるような痛みがあり『死んだぼうがいい』と思ったこともある」と語り、「国のずさんな予防接種行政のために苦しめられており救済にのりだしてほしい」と訴えました。
日本共産党からは、高橋衆院議員と仁比聡平参院議員が出席。仁比議員は「家族を含めた人生丸ごとの被害をもたらしていることが分かりました。全面的に受け止めて解決に力を尽くしたい」と決意を述べました。(しんぶん赤旗2009年10月16日)