安倍首相が年頭会見で執念を燃やす9条改憲に国民の関心が高まる中、札幌弁護士会(八木宏樹会長)は1月12日、シンポジウム「『憲法改正問題』を真剣に考える」を札幌市で開きました。日本共産党の仁比聡平参院議員、立憲民主党の山尾志桜里、自民党の石破茂両衆院議員が約3時間討論しました。
八木会長は「9条をどう理解し、どうあるべきかの議論を深める契機にしたい」とあいさつ。札幌弁護会憲法委員会の上田文雄、佐藤博文両弁護士が司会・進行を務めました。
「戦後日本が武力紛争の当事国になることなく、平和を維持してきたことと9条の関連を」との質問に、仁比氏は「『二度と戦争はしない』9条と、その下で積み重ねてきた日本社会の民主主義の深い力だ」と強調。石破氏は「9条は戦争の歯止めとして一定の役割を果たしてきた」と言いつつ「主権国家が実力組織を持つのは当然」と発言。山尾氏は「権力者に最小限のことを守らせるためにも憲法は大事だ」という一方、「『憲法を守れ』だけでは限界」と持論を展開しました。
「平和のためにどうするのか」との問いに仁比氏は「安倍政治を終わらせることが一番」とずばり。拍手喝采を浴び「うそと隠ぺいにまみれた安倍政治を許さない声を広げ、市民と野党の“本気”の共闘で野党連合政権を」と訴えました。
聴衆からは「仁比さんと同じ気持ちです」という中央区の女性(39)が「安倍政治を終わらせたい。平和を一番に考えている姿に共感しました」と感想を寄せ、南区の男性(70)は「これまでもインターネットで共産党の討論を見ていたが、今日改めて共産党はすごいなと思いました」と話しました。(しんぶん赤旗 2019年1月14日)
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