日本共産党の仁比聡平参院議員は1月18日、島根県出雲市が同市大社町に建設を計画する歌舞伎劇場「出雲阿国座」について、現地調査し、「住みよい大社のまちづくりを考える会」と懇談しました。
五万三千二百人余の反対署名が提出されるなか、市議会推進派は十二月議会で同設計変更予算の採決を強行、きん差で可決しました。
仁比氏は、上田一晴代表や大国陽介市議と建設予定地を見た後、町内で同会や「出雲市を愛する会」の人たち十六人と懇談しました。
仁比氏は、推進派が「二〇〇九年度まで」とする「まちづくり」交付金について、「期限を設けることは町づくりにも反する」「みなさんの頑張りを応援したい」と語り、大国市議が三月議会に工事の契約議案が提案されることを報告しました。
参加者は、甘い収支計画への市民の強い批判とともに「ぜひ署名したい」との声が草の根で広がったこと、九割が反対のアンケート結果を市に提出したら西尾理弘市長が「一割の賛成があるならやらねば」と話したことなどを紹介しました。
参加者の男性は、決まっていた道路拡張が延期になったことに強い不満を語り、女性は署名の中で「阿国座よりも安く入れる老人ホームを」などの声があったと語りました。(2009年1月20日「しんぶん赤旗」中国四国版)