海と陸から現地調査
日本共産党の小池晃書記局長と、にひそうへい参院比例予定候補は5月14日、岸田政権が強行する沖縄県名護市辺野古の米軍新基地建設の工事現場を海と陸から調査しました。米軍キャンプ・シュワブのゲート周辺での美謝(みじゃ)川の水路切り替え工事現場では、自然破壊と工事の加速化が狙われる実態が明らかになりました。
大浦湾の埋め立て区域に注ぎ込む美謝川の水路切り替えは、防衛省沖縄防衛局が昨年10月、県との協議を一方的に打ち切って工事に着手しました。
工事を監視している名護市の男性(70)は、重機による大規模森林伐採と、赤土が大浦湾に流出している状況を説明し「新たに大きな工事用ゲートを造るのではないか」との見通しを語りました。小池氏は「埋め立て土砂や資材を効率的に運び込む拠点になる。水路切り替えにとどまらない新たな局面となる問題だ」と指摘しました。
小池氏と、にひ氏は、座り込み開始から6600日を迎えた辺野古の浜のテントも訪れ、ヘリ基地反対協議会の抗議船「平和丸」に、報道写真家の石川文洋氏とともに乗船。一部サンゴの移植をしないまま強行されている護岸延伸工事で、大型クレーンが石材を海に投入する現場を海上から目視しました。
ドローンなどで工事を監視する土木技術者の奥間政則さんが、濁り水拡散や活断層問題、震度2以下の地震で護岸が崩壊する可能性などを説明しました。
小池氏は「民意を踏みにじりサンゴや自然環境を破壊する民主主義に反する現場を目の当たりにして怒りが込み上げた」と述べ、にひ氏は「豊かな海に土砂が投入され赤土が流れる様子は本当にむごい」と強調。監視や座り込みをしている人たちを激励し、新基地断念へ日米両政府を追及していく決意を改めて表明しました。日本共産党の、よしい俊平名護市議が同行しました。(しんぶん赤旗 2022年5月15日)
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