日本共産党の仁比聡平参院議員と大平喜信前衆院議員、岡山県議団、倉敷市議団は8月3日、倉敷市真備町で西日本豪雨による農業被害を調査しました。岡山大学大学院の小松泰信教授が同行しました。

 真備町の田畑も、家屋と同様に浸水で泥をかぶりました。特産のピオーネやマスカットを生産する男性(78)のブドウハウスは完全に水没。袋をかぶせてあった実は水につかったので全部摘み、株の泥をよけて葉を3回洗ったといいます。「泥水の上を重いものが流れたのか、ハウスの上部が広い範囲でつぶれた。建て替えやビニール張り替えにお金がかかる」と話しました。

 男性(68)のブドウ畑も全滅。7月9日に出荷する目前の被害でした。「木が再生するかは来年にならないとわからん。植え替えても実の収穫には3、4年かかる。農林水産省が説明会を開いたが、具体的な支援の説明はなかった。どれだけの支援がもらえるのか早く回答をもらわないとやる気がなくなる」と話しました。JA岡山西で出荷を取りまとめる男性は「百姓を続けたいと思うような政策を見せてほしい」と訴えました。

 水稲農家の男性(79)は壊れた農器具をすべて買い替えると1000万円かかるといいます。小松氏が来年も稲作を続けるかと問うと、「私はやるつもりだけど、機械は壊れた。『もうやめようか』という農家もいる」と話しました。

 大平氏は「続ける見通しが必要ですね」と応じ、仁比氏は「農機具、ハウスへの支援のため、補助の具体的な条件や手続きを皆さんのところに届けたい」と語りました。

 小松氏は「一日も早く水害以前の日常を取り戻さなければならない」と話しました。(しんぶん赤旗 2018年8月4日)