憲法や民主主義を無視して、戦争ができる国づくりを狙う岸田政権に抗議する行動が2月15日、衆院第2議員会館前で行われました。集まった人たちは、「憲法違反の安保3文書改定は撤回しろ」「くらしを破壊する大軍拡・大増税は反対」とこぶしを上げました。「大軍拡・大増税NO!連絡会」が呼びかけ、120人(主催者発表)が参加しました。

主催者あいさつで同連絡会の衛藤浩司さん(憲法共同センター)は、安保3文書の閣議決定により、岸田政権は歴代の自民党政権すら「憲法9条があるもとでは持てない」としてきた敵基地攻撃能力を保有し、その予算を確保するために増税まで狙っていると指摘。

その上で、同連絡会が提起した「平和、いのち、くらしを壊す大軍拡、大増税に反対する請願書名」を、総がかり行動実行委員会としても取り組むことが決まったと報告。「岸田政権を世論で包囲する取り組みを、さらに強めていきましょう」と訴えました。

各団体の代表や、さまざまな立場の市民がリレートークしました。

武器取引反対ネットワーク(NAJAT)代表の杉原浩司さんは、来年度予算案では、史上最高額となる軍事費が盛り込まれようとしていると述べ、「国会内外で力を合わせて反対していきたい」と語りました。

全国労働組合連絡協議会(全労協)事務局長の野中保夫さんは、今この瞬間も沖縄県の石垣島で自衛隊のミサイル基地建設が強行されているなど、戦争準備が進められていると強調。「改憲や大軍拡を許さないために、一緒にたたかっていこう」と呼びかけました。

日本共産党の仁比聡平参院議員が国会情勢を報告しました。(しんぶん赤旗 2023年2月16日)