コロナ国会会期末。 「とにかく閉じて逃げるしかない」。安倍政権の醜態あらわです。

 そこに志位委員長の 「子どもたちに少人数学級をプレゼントしよう」との質問は大反響をよびました。だれもが生き生きと希望をとり戻せる「コロナ後」の社会を願っています。

 トランプ大統領言いなりの陸上イージス。河野防衛相は15日、「配備プロセスを停止する」と表明しました。5月下旬、「(ブースターを)確実にむつみ演習場に落とせることにならないことが判明した」「改修には12年、2000億円以上かかる」というのです。

 しかしこれは、すでに一昨年10月、山口県阿武町の住民説明会で防衛省が「絶対に陸上に落ちないとは言えない」「弾道ミサイルが直撃することと比較すると被害の度合いも比べ物にならない(少ない)」と開き直って激怒を買い、日本共産党の宮内欣二萩市議が徹底追及してきた当初からの重大問題です。

 発射され次々切り離される3段ロケットが頭上に落ちてくるのではないか。

 1年前、私の質問 (2019年6月3日参院決算委)に、当時の岩屋防衛相は、「燃焼ガスを噴射するノズルの向きを変更することで迎撃ミサイルの進行方向を制御する機能がございますので、この機能を用いて飛翔経路をコントロールし、演習場内に落ちるような運用を行ってまいりたいと考えております」と答弁しましたがそんな都合よくいくわけがない。案の定、「配備ありき」のうそだったのです。

 先人の苦労に培われた生活と生業(なりわい)のど真ん中に、超強力レーダーと迎撃ミサイル発射の巨大基地を新設しようとするイージスーアショアは 「停止」ではなく白紙撤回しかありません。

 先の沖縄県議選で日本共産党は「辺野古新基地よりコロナ対策を」と安倍政権を追い詰めました。

 国会をとめるな。山添拓議員が「10万円給付や家賃・学生支援、どれも政府・与党は当初行おうとしなかった。国会で審議してこそ現場の必要に応えられる」と見事に追及したとおり、民主主義の力こそ、肝心です。(しんぶん赤旗 2020年6月17日)