コロナ危機、豪雨災害、生活不安。大変な一年の暮れになりました。専門家の警鐘にもかかわらず第3波の急拡大で3000人に迫る家族もみとれない死。どれほどつらいことか。心配な長期入院中の父や義父母の面会禁止も続きます。

 「感染対策と経済を両立させる」といいながら、医療・介護従事者の善意と使命感だけに寄りかかり、非科学的で無責任な成り行きまかせに終始してきた安倍・菅政権の罪はきわめて重い。

 PCR検査を抜本的に拡充し無症状者を把握・保護しなければ経済活動との両立はかないません。「GO TO キャンペーン」だけが経済対策でもありません。世界には封じ込めに成功している国もあるのです。肝心なのは科学を尊重し国民に訴える力をもった政治です。せめて年末年始、緊急に、すべての医療従事者に特別手当の支給、飲食店営業時間短縮の補償、生活困窮者の衣食住確保の責任を果たすくらいの反省は当たり前ではないでしょうか。

 ところが菅政権は、内閣支持率の当然の急落に慌てふためきながら、「補償なき自粛」に逆戻り。「支援策の長期化は依存を招き新陳代謝を著しく阻害する」(財政制度審議会建議)というのです。

 「農村生まれの苦労人」どころか国民の苦境を無視し中小事業者の淘汰(とうた)をねらう、何でも自己責任の新自由主義の暴走です。情けない限りではありませんか。

 つぶされてたまるか。大きく声をあげましょう。

 先日、大分市議選の応援先で年金生活者の「低年金コロナ前からもう自粛」という見事な川柳を聞きました。

 「まずは自助」というけれどとっくに限界を超えている生活。そこに75歳以上の病院代2倍の高齢者いじめ。怒りが沸騰しています。

 若者たちからは「黙っていればアベノマスク。声をあげれば10万円」という掛け声も。

 総選挙の新しい年。安倍・菅政治から抜け出しましょう。「比例は共産党」の確かな力で野党連合政権を。中国・四国の奪還、沖縄で赤嶺、九州2議席以上の勝利に全力をあげます。(しんぶん赤旗 2020年12月23日)