日本共産党の仁比聡平参院議員は7月9日午後、土砂災害が起きた広島県東広島市志和町志和堀と同市河内町河戸天神の災害規場を調査しました。大平喜信前衆院議員、高見あつみ参院広島選挙区予定候補、谷晴美市議が同行し、住民らから被害状況や要望を聞きました。

 志和町志和堀では、床上浸水した実家を片づけていた女性(49)が「いつまでやればいいのか、何から手をつけていいのかわからない」「晴れると泥が乾き、臭いが気になってくる。衛生面も心配」と不安を口にしました。谷氏が「消毒薬を用意します」と応え、喜ばれました。

 実家が心配で同市西条町から来ていた女性(54)は「道路が寸断され、やっと来れました」。片づけをしていた高齢の男性は「来てくれ、声をかけてくれるのがうれしい。忘れ去られているのかと思っていた」と語りました。

 河内町へ向かう途中、午前中には通れたという道路が陥没し、通行止めになりました。

 河戸地区では、昨年できた砂防堤防を土砂や倒木が越え、排水路も土砂で埋め尽くされました。家などに被害をもたらし、河内西小学校まで流れています。

 片づけをしていた人たちは「排水路も含めてダムを大きくしてほしいと県に要望していたのに、いくら言ってもダメだった」「県は見にも来ない。私ら住民がきれいにした後、来る気か。それじゃあ遅い」と訴えました。

 仁比氏は「県が4年前の広島市の土砂災害を教訓にし、必要だと判断して設置したであろうに、災害の想定そのものを問う必要がある」とのべました。

 仁比氏らはお見舞いをのべるとともに、農地の早期の復旧も必要だとし、「みなさんの要望に共産党としても応えたい。全力を尽くします」と話しました。(しんぶん赤旗 2018年7月11日)