葉梨康弘法相は１１月１０日の参院法務委員会で、法相の職務に関し「死刑のはんこを押す地味な役職」とした発言について「職務を軽んじているような印象を与える発言についてはおわびし、撤回する」と述べました。辞任については「職責を全うしたい」と否定しました。日本共産党の仁比聡平議員は法相として不適格だと追及しました。
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葉梨法相は９日夜、自民党の武井俊輔外務副大臣のパーティーで「法相は朝、死刑のはんこを押し、昼のニュースのトップになるのはそういうときだけという地味な役職」と発言。「今回は旧統一協会の問題に抱き付かれ、一生懸命解決に取り組まないといけないということで、私の顔もいくらかテレビに出るようになった」「法相になってもお金は集まらない。なかなか票も入らない」とも述べました。
日本共産党の仁比議員は同法務委で、国家として生命を剥奪する死刑執行の重みを胸に刻んでいれば、こうした発言は出ないと指摘。「死刑制度や統一協会の被害救済に極めて重い責任を負う法相が、こんな軽々しい発言をすることはあり得ない。法相として不適格だ」と追及しました。
また、葉梨法相は同委で「法務省と外務省、票とお金に縁がない」などとした発言については撤回せず「政治資金パーティーですから、このような発言は意外と多くの来賓の方はされている」などと述べました。仁比氏が「ほかの大臣は票や金が集まるのか。自民党の政治資金パーティーでのあいさつでは当たり前なのか」とただすと、葉梨法相は「いわゆる経済官庁は、企業との付き合いの中で、政治資金パーティーも来られる方が多い。外務省とか法務省は企業との付き合いもそれほどなく、政治資金はなかなか集めづらい」などと無反省に答弁。仁比氏は「語るに落ちた」と厳しく批判しました。（しんぶん赤旗 ２０２２年１１月１１日）
