日本共産党の田村貴昭衆院員議員と仁比聡平参院議員は9月22日、8月の記録的大雨で広範囲にわたる家屋の浸水や道路冠水などの被害を受けた福岡県宗像(むなかた)市の被災状況を調査しました。同市の新留久味子、川内亮、神田亜希子の3市議、党県委員会のメンバーが同行しました。

 田村、仁比両氏と一行は、南郷、自由ケ丘、須恵、田熊(たぐま)の4地区を訪問。須恵地区で精米所を営む男性(65)は作業場が、面した県管理河川の山田川があふれて浸水しました。毎年のように川があふれ、精米機などの機材が何度も被害を受けており、「なんとかしてほしい」と切実に訴えました。田熊地区では、冠水した県道を自動車が走行してできた波紋で店舗などに被害を受けた市民から雨水対策や交通規制の要望が出されました。

 南郷、自由ケ丘の2地区では、市の危機管理担当部長、維持管理課長ら4人から市管理河川の対策の状況などの説明を受けました。

 市議団は、市民の声を受け、市に要望を重ねてきた止水板設置の補助制度が創設されることを訪問先で案内しました。

 田村氏は、各地区で防災対策が手つかずになっていることを指摘し、「予算を集中的につけて、対策を講じなければいけない」と述べ、仁比氏は「近年の豪雨を見据えた河川整備の見直しが必要。県と市は今夏の被害を真剣に受け止めるべきだ」と話しました。(しんぶん赤旗 2025年9月23日)