日本共産党の仁比そうへい参院議員と中国・5県の党参院選挙区候補らは3月3日、参院議員会館で在日米軍再編に伴う米空母艦載機の岩国基地(山口県岩国市)への移駐、同市愛宕山の米軍住宅建設などの中止を防衛、外務両省の担当者に要請しました。久米慶典山口県議、山田泰之岩国市議も参如しました。
住民合意がない岩国移駐の中止を求めたのに対し、防衛省側は「(住民に)説明しながらすすめていきたい」と述べ、愛宕山米軍住宅建設については「地元の意向をふまえる」としながら「艦載機移転に必要な施設をつくる」と言いました。
岩国基地の滑走路沖合移設事業に伴う新滑走路について、防衛省側は「5、6月に運用を開始する。それまでに米軍に提供する」と、初めて明らかにしました。
また、党側は岡山県の日本原自衛隊演習場での米海兵隊と陸自による共同訓練の中止を求めました。同演習場と鳥取県の美保飛行場を、米軍演習場として「常態化」する日米地位協定2条4項b指定の取り消しも求めました。防衛省側は「日米安保体制の維持、『抑止力』の向上のため共同訓練は今後も実施する」との立場を示しました。
中国山地で広範囲に行われている米軍機による低空飛行訓練の中止や、海上自衛隊呉基地(広島県呉市)に配備されている騒音のひどいLCAC(エルキャック、強襲揚陸艇)の呉湾内の自走は行わないことも要請しました。(しんぶん赤旗 2010年3月4日)