日本共産党の仁比聡平参院議員は、9月13日、熊本県人吉市内で、熊本NECの偽装請負の末解雇に遭い直接雇用を求めてたたかっている労働阻合員と懇談・激励しました。労組員は「ローカルユニオン熊本」人吉・球磨分会の柴田勝之分会長、組合員の柳瀬強さん、松永政憲さんの3人です。

 3人は、請負の人吉市内の運送会社にNECセミコン熊本錦工場で働くとして雇用され、NECセミコンの正社員が指揮命令し、制服も正社員と同じです。しかしNECセミコンの生産縮小を理由に解雇されました。

 仁比議員は、現行の法律でも直接雇用を認めないNECにたいし、雇い入れ勧告を出せと熊本労働局に再交渉することや、NECにたいし粘り強い団体交渉の継続、門前宣伝など、直接雇用を求める運動の重要性を語りました。そのうえで、総選挙の結果、労働者派遣法の改定では共産環と一致する民主党中心の政権ができる新しい政治情勢を詳しく説明。派遣法の抜本改正を迫ると同時に、違法な働かせ方を強いられ解雇・直接雇用を求めている労働者の救済は、新国会の大きな争点だとして、たたかいに確信をもっよう激励しました。

 仁比議員の話を熱心にメモしていた柴田さんは「大企業であるNECは雇用の社会的責任を果たすべき。あくまで直接雇用を求めていきたい」と決意を新たにしていました。(しんぶん赤旗九州・沖縄面2009年9月15日)