犯罪被害者やその家族を支援する犯罪被害者等基本法(2004年)で被害者への補償が遡及(そきゅう)適用されないとして、犯罪の被害者や遺族などでつくる「犯罪被害補償を求める会」(藤本護代表)が4月18日、国会内で「過去の被害者にも補償を」と国の立て替えによる補償の制度改善などを求める集会を開きました。
同会代表の藤本さん(88)は「遡及できない被害者は苦しい生活を続けていかなければいけない。年金もなく借金を抱える人が多くおり不安と不満もっている」と訴え、「犯罪被害者が人間としての尊厳ある生活を保障される制度を実現してほしい」と犯罪被害者等基本法の抜本的な改正を求めました。
同会で犯罪被害者の女性(63)は加害者が服役後に行方不明となりました。「加害者は刑を受けて罪を償ったと言うけれど、賠償金を支払い終わるまでが償いではないか。被害を受けた人は精神的にも肉体的にも金銭的にもつらい」と語りました。
日本共産党の山下芳生副委員長・参院議員、畑野君枝衆院議員、仁比聡平、山添拓両参院議員が参加し、あいさつしました。立憲民主、民進各党の国会議員らも参加しました。(しんぶん赤旗 2018年4月20日)