水俣病不知火患者会などで構成するミナマタ現地調査実行委員会は29日、すべての水俣病被害者の救済をめざした決起集会を熊本県津奈木町で開きました。新潟や東京など全国から450人が結集。「一人の切り捨ても許さず、すべての水俣病被害者の救済」をうたった集会宣言を採択しました。
基調報告のなかで、園田昭人ノーモアミナマタ訴訟弁護団長は、年内の勝利和解、すべての被害者救済に向けて、「ノーモアミナマタの旗を高く掲げ、前進していきたい」と語りました。
山口広則同訴訟原告副団長は「裁判に加わらなかった被害者も同じ被害者。裁判の成果は私たちだけのものではない」と呼びかけ、▽特措法の新救済策に申請した人たちを組織化し援助する▽加害企業チッソの分社化に断固反対する―などの行動を提起しました。
新潟水俣病阿賀野患者会の権瓶良雄幹事ら3氏が「ノーモアミナマタをたたかいとるために頑張りましょう」と連帯のあいさつ。日本共産党から仁比聡平前参院議員が来賓として壇上に立ち、「年齢、地域による線引きをなくすために、これからも頑張る」と表明しました。
参加者はガンバロウ三唱で集会を締めくくり、「水俣病被害者である以上、みな正当に救済されるべきです」(集会宣言)との決意を新たにしました。(しんぶん赤旗 2010年8月30日)