仁比議員が6月19日(木)、参院法務委員会の会社法質疑で、多重代表訴訟の1%条項と、水俣病問題について質問しました。
水俣病問題にかかわっては、水俣病の加害企業であるチッソが、株式を譲渡して、水俣病補償の終結をはかろうとする際、必要となる株主の特別決議を適用除外にして、これを行いやすくしようという会社法関連法修正案(維新提出)が参院法務委員会で審議され、5月13日、参考人として水俣病不知火患者会の大石会長が意見陳述を行いました。
これを受け、本日6月19日同委員会で、仁比議員は「チッソの責任逃れに手を貸す」「残された多数の被害者がチッソから補償を受けられなくなる」との叫びにどう答えるのかと追及。提案者の西田譲衆院議員は「チッソ優遇でない。特措法のスキームを維持するもの」と答弁。
仁比議員は「特措法と、その申請の打ち切りで、被害者は切り捨てられ、叫びをあげている。問題解決するならその声を聞くのが大前提」とし、チッソが患者団体の協議の申し入れを「応じなければならない状況にない」「固くお断りする」と門前払いしている事実をとりあげました。これに対し環境省の塚原環境保全部長は「原因企業が被害者と向き合うのは重要。チッソにも伝える」としながら「個別要請は当事者間の判断」とし「コメントは差し控える」としました。
仁比議員は「こんな被害者の声も聞かない加害企業チッソの、自らの株主の議決も適応除外し、多数党に支えられた環境大臣の認可さえあれば、責任逃れができる。絶対に許されない」と強く批判しました。
その後、会社法について、与党が質疑を打ち切り、採決を求める動議を提出し、可決。
仁比議員は、同意のないまま質疑を終局したことに抗議し、会社法改正案に反対の討論を行いました。
動画リンクは
質問→
反対討論→
会社法質疑に先立ち、議員立法の戸籍法改正案を、提案者として提案。趣旨説明が行われました。
法案の内容は、出生届にあたって、嫡出子と嫡出子でない子の差別規定をなくすもの。提出は、日本共産党、民主党、みんなの党、社民党、無所属の議員の共同提案。前国会では参院法務委員会で可決されましたが、参院本会議で自民、維新の反対で否決されました。