移設に反対し参加した住民=2010.03.82、鹿児島県天城町

 米軍普天間基地(沖縄県宜野湾市)の「移設先」、訓練移転の「候補地」として浮上している鹿児島県徳之島で、これに反対する大規模な郡民大会が3月28日、開かれました。大会は7日に続き2回目。「いま黙っていたら故郷は基地の島になる」として、地元3町(徳之島、伊仙、天城=総人口2万6640人)や商工会など60を超す団体が主催。参加した4200人は「移設断固反対」の決意を示しました。

 母親を代表して発言した磯川まりえさんは「子宝の島・長寿の島、徳之島になぜ米軍基地が必要なのか。子どもたちが犠牲になる基地は日本のどこにもいらない」と声をふるわせて訴えました。

 高岡秀規・徳之島町長は「私たちの反対運動は沖縄に負担してくれといっているわけではない。日本全国で基地がいらない世の中をつくる責務をもっていることを忘れずに進もう」と呼びかけました。自民党や公明党の国会、県議会議員らも参列し、日本共産党から松崎まこと県議が連帯のあいさつ。仁比そうへい参院議員・比例候補、赤嶺政賢衆院議員がメッセージを送りました。

 大会は「米軍基地移設問題は、沖縄県民の(基地の)整理・縮小・撤去の意思に反するもので、文化を共有する沖縄県民と奄美の人々を愚弄(ぐろう)する、基地たらい回しにほかならない」として、断固反対の決議を採択。参加者らは「恒久平和のためにガンバロー」と声を張り上げました。(しんぶん赤旗 2010年3月29日)