20150805_1142441

中谷元・防衛相は8月4日の参院安保法制特別委員会で、戦争法案で自衛隊が集団的自衛権を行使する「存立危機事態」で行う「米艦防護」について、米艦が攻撃を受ける前でも自衛隊が敵艦を攻撃することを否定せず、ミサイル使用も法律上は可能だと認めました。日本共産党の仁比聡平議員への答弁。

仁比氏が示した海上自衛隊の内部資料では、敵艦を攻撃する米艦を狙う敵潜水艦に対して、海自艦船が警戒姿勢をとっている事例が示されています。

仁比氏は「米艦船への攻撃がなくても、自衛艦は敵国潜水艦への攻撃ができるのか」「ミサイルを撃つこともあるのではないか」と追及。中谷防衛相は「米艦に対する攻撃を排除するために必要な活動を実施することは可能になるが、どういう状況であるのかを見て判断することになる」などと語り、政府の判断次第で可能だと認めました。

自衛隊による攻撃は相手国から見れば先制攻撃そのものであり、日本本土への攻撃着手につながりかねず、「国の存立危機」への対処と言いながら逆に国民の命や暮らしを危険にさらす法案であることが改めて明らかになりました。(しんぶん赤旗 2015年8月5日)