米軍岩国基地(山口県岩国市)で激しい騒音を伴う空母艦載機の陸上着艦訓練(FCLP)が強行された問題で、日本共産党の山添拓政策委員長・参院議員は10月1日、同市を訪れ、基地周辺住民らに爆音被害の実態などを聞きました。大平よしのぶ衆院中国比例候補、松田一志市議団長らが同行しました。
FCLPは地元が反対する中、9月17日から25日まで強行されました。市によると、1064件の騒音苦情が寄せられました。
一行は、基地の機能強化に反対し、月3回取り組まれている「愛宕山(あたごやま)開発跡地見守りの集い」に参加。愛宕山を守る会の岡村寛代表は「戦後80年たって、いまだに米軍に頭を押さえつけられ、やりたい放題。この状況が続くのであれば、日本の真の独立は不可能じゃないか」と訴えました。
参加者から「人が生活しているところでFCLPをやる。日本は人間扱いされていない」「すごい爆音だった。市に何度も(抗議の)電話した。(基地に近い家では)我慢できない爆音だろう」などと語られました。
山添氏は、地元の反対の声も一顧だにされず、通告時間なども守られずに訓練が強行されたとし、「これが許されれば全国各地で訓練されかねない。私たちも断固たる覚悟で臨んでいきたい」と述べました。
一行は基地のそばに住む住民(88)の自宅も訪問。男性は「約1分ごとのタッチ・アンド・ゴーが何時間も続く」と訴えました。
仁比聡平参院議員が合流し、基地近くの堤防から基地を視察しました。(しんぶん赤旗 2025年10月2日)