日本共産党の仁比そうへい参院議員は1月11日、山口県岩国市で空母艦載機部隊の移駐が進む米軍岩国基地をめぐり市民や市と懇談するなど基地の実態を調査しました。
基地強化に反対する「愛宕山男守りの集い」にも参加。基地滑走路近くで艦載機の戦闘攻撃機が爆音を響かせ離陸する様子や、愛宕山に完成した米軍住宅、市民と米軍が共同使用する運動施設を視察しました。大平喜信前衆院議員、河合喜代県議、松田一志東部地区副委員長が同行し、市との懇談には市議団も同席しました。
見守りの集いで仁比氏は「事故が相次ぐ米軍機の飛行中止や総点検を求める沖縄県民の要求を米軍に突き付けられない安倍政権は、沖縄の異常事態を岩国や日本全土に広げようとしている」と批判。沖縄県名護市長選で稲嶺ススム市長、山口県知事選で艦載機撤退を掲げる市民と野党の共同候補・くまのゆずる氏の勝利へ力を合わせようと訴えました。
愛宕山を守る会の岡村寛世話人代表、田村順玄市議(リベラル岩国)との懇談では、米軍の基地外居住の人数が非公表とされている問題などが語られ、仁比氏は「岩国の実態を国会で大きな問題として取り上げていきたい」とのべました。
市との懇談では、激しい騒音を伴うFCLP(地上模擬着艦訓練)などについて、市の認識と対応を尋ねました。高田昭彦基地政策担当部長が「FCLPは容認できないとの姿勢に変わりはなく、実施される可能性は高くないと考えているが、岩国で実施しないということが国と米軍の間で確認されているわけではないと思う」とのべたのに対し、仁比氏らは「絶対にやるなという声を市民とともに上げていくべきだ」と強調しました。(しんぶん赤旗 2018年1月13日)