日本共産党の仁比聡平前参院議員は10月14日、北九州市の若松地区委員会が開いた憲法学習・決起集会で講演しました。会場いっぱいの68人が参加しました。

 仁比氏は、安倍政権が狙う憲法改悪の緊急事態条項の危険性を指摘しました。「上からの力ずく、強権的な災害対策は百害あって一利なし」と批判。災害にあたっては被災地ごとに異なる要求にこたえるための「自治」や、避難所の環境などをめぐる「個人の尊厳」、社会的弱者を守る「生存権」の保障が必要でこれらは憲法が要請していると説明しました。

 安倍首相が憲法改悪に固執する背景にある特異な歴史観と、「戦争する国づくり」を望むアメリカの圧力について解説。参院選での改憲勢力3分の2割れ、憲法改悪阻止を掲げる13項目の共通政策を実現する市民と野党の共闘に確信を持つよう訴えました。

 会場からは憲法問題での対話の進め方や、立憲民主党など野党共同会派の先行き、共通政策の気候変動とのかかわりなどの発言がありました。(しんぶん赤旗 2019年10月16日)