自動車メーカーのマツダ(本社・広島県府中町)と白動車部品メーカーのプレス工業尾道工場(尾道市)に派遣切りされて雇用保険の失業給付を90日受給した元派遣労働者の男性3人が9月8日、「本来は180日以上受給できるので、引き続き支給を」と求めて、労働保険審査会(東京都港区)に審査請求をしました。広島労働局(広島市中区)に審査を請求したところ、早野保夫雇用保険審査官が棄却を決定したため、再審査を請求したもの。
再審査請求書によると、3人はいずれも派遣社員と直接雇用のサポート社員を繰り返しながら同一職場で3年以上働き、派遣切りされました。3年以上雇用されていれば180日以上支給される特定受給資格者となりますが、直接雇用された期間に派遣元会社との雇用関係が認められる事実がないなどとして、90日支給される一般受給資格者とみなされました。
請求書は、日本共産党の仁比聡平参院議員の3月12日の国会質問に舛添要一厚労相が「雇用関係が3年以上継続している実態が認められれば、特定受給資格者として取り扱う」と答弁したことにふれ、早野審査官の棄却決定を不当な判断だと批判しています。(しんぶん赤旗中国・四国面2009年9月12日)