「参院選挙がいよいよ90日後に迫りました。勝利に向けて大波を起こしましょう」―。日本共産党の市田忠義書記局長を迎えた演説会が3月27日、愛媛県松山市の松山市民会館で開かれました。県内各地からバス16台でたくさんの人たちが参加し、市田、仁比そうへい両比例候補、田中かつひこ愛媛選挙区候補、同市議選の候補らが訴えました。
市田氏は、後期高齢者医療制度廃止の先送り、沖縄県民の心をもてあそぶ米軍普天間基地の県内たらい回しの動き、鳩山首相と小沢民主党幹事長などの「政治とカネ」の疑惑と、自公前政権と変わらない鳩山政権の公約破りの悪政を、ズバリ指摘しました。
「自民党はゴメンと民主党に願いを託した人も多かった。ところがその民主党も国民の期待を裏切った」と語る市田氏。鳩山邦夫元総務相の自民党離党などに見られる「新党騒動」も、「結局は表紙だけ変えて中身を変えず、自民党政治の延命に手を貸してきたというのが歴史の教訓だ。いかに自分の議席を守るかという徹頭徹尾の党利党略だ」と批判すると、「そうだー」の声があがりました。
市田氏は、「『政治を変えたい』という国民の願いを真に前に進めることができるのは日本共産党と国民の団結です」と語り、「日本共産党は国民の苦難軽減を立党の精神とし、財界中心、アメリカいいなりのこれまでの悪政の大本にメスを入れる立場に立っている唯一の党です」と強調しました。
市田氏は、「政党として堕落する企業・団体献金とも政党助成金とも無縁だから、国民の立場で堂々とモノが言える」と述べ、「40万人の党員、2万2000の支部、3000人の地方議員というネットワークを持ち、草の根で国民のみなさんと共同して未来を切り開く仕事ができるのは日本共産党だけです」と訴えました。
仁比候補は、普天間基地「移設」問題の鳩山政権の姿勢について、「沖縄県民の怒りのマグマを沸騰させている」と批判。「本土と沖縄が連帯し、『米軍基地を撤去せよ』『沖縄に海兵隊はいらない』の声を上げよう」と力を込めました。(しんぶん赤旗 2010年3月28日)