「『国外、最低でも県外』とあれほど繰り返したあなたが、その公約さえ踏み破って県民に苦しみを押しつけることは断じて許されない」。3月23日の参院予算委員会で、仁比氏は鳩山由紀夫首相の公約違反をずばりつきました。 それなのに、抑止力、日米安保を理由に公約違反を合理化する首相と岡田克也外相。
「何をいっているんですか。あなた方が日米安保とか抑止力という名で押しつけてきたのが、戦後65年もつづく米軍基地の負担と苦しみだ」と追及の手を緩めない仁比氏。「沖縄県内はもとより、本土も含めて普天間基地の苦しみは、どこに移しても同じ苦しみだ」と最後まで県民、国民の声を代弁しました。
質問後、同基地近隣で育ったという沖縄出身の女性からこんな声が寄せられました。
「(総選挙で民主党に投じた)私の一票は無駄にされました。普天間基地のことで共産党にはまことのことを言っていただいた」
沖縄県民大会1週間前の4月18日、普天間の一部訓練の移転先としてあげられている鹿児島県徳之島でも、住民の6割の参加で基地反対集会が開催されました。
壇上から仁比氏が「『基地はいらない』と最前線でたたかっていることに敬意を表します。断固としてみなさんとともにたたかい抜きます」と決意表明すると、集まった1万5000人の島民は大きな拍手と歓声、太鼓の音で応えました。
移設先を条件とした普天間基地返還の「沖縄に関する日米特別行動委員会」(SACO)合意から15年。沖縄や徳之島では今、基地のたらい回しに明確に反対する民意が、党派を超え、島ぐるみで形成されています。
これと固く連帯し、国会の場で堂々と基地のない沖縄、基地のない日本をつくるために奮闘する宝の議席、それが日本共産党の議席です。(しんぶん赤旗 2010年5月19日)