九州電力玄海原子力発電所再稼働が重大な焦点となっている佐賀県玄海町で7月10日、2、3号機の再稼働反対と原発からの撤退、自然エネルギーへの転換を求める「原発から撤退しゅう(集)会」(同実行委主催)が開かれました。佐賀県をはじめ、長崎、福岡両県などから約450人が参加しました。
玄海原発対策住民会議副会長の仲秋喜道さんは、玄海原発の危険性として(1)3号機で実施されているプルサーマル発電(2)全国最悪水準の1号機老朽化(3)使用済み核燃料プールの詰め込みの計画―を告発しました。
米ゼネラル・エレクトロニック(GE)社の元技術者で福島第1原発建設にも携わった菊地洋一さんは「原発は膨大な被ばく労働に支えられています。原子力は“きれい”でも“安全”でもない。原発のことを学び、撤退に向け、立ち上がらなくてはなりません」と訴えました。
日本共産党前参院議員の仁比聡平さんは、九電の“やらせメール”問題を追及して原発再稼働のシナリオを崩壊させたたたかいを紹介。「原発からの撤退は、社会のゆがみを正すたたかい」と訴え、幅広い共同を呼びかけました。
玄海原発から5・5キロの佐賀県肥前町から主婦仲間3人で来たという女性(60)は「原発の危険性や再稼働を許さない声を広げていくことが大事だと思いました。周りの人にどんどん話していきたい」と語りました。(しんぶん赤旗 2011年7月12日)
集会終了後、九州電力玄海原発の担当者に、7・10集会アピールを手渡し、やらせメールに抗議しました。