参院選で沖縄選挙区(改選数1)の「オール沖縄」代表・イハ洋一議員の再選と日本共産党の躍進を勝ち取り、9月の県知事選・統一地方選などでの勝利につなげようと、那覇市内の会場とオンラインで共産党大演説会が5月14日、開かれ、小池晃書記局長が訴えました。城間幹子・那覇市長も出席。玉城デニー知事らからメッセージが寄せられました。
小池氏はイハ氏について「宜野湾市長時代から普天間基地の閉鎖・撤去、辺野古新基地建設反対で県民の先頭に立ってきました。翁長雄志前知事が掲げた『誇りある沖縄』を目指し、『誰一人取り残さない』デニー県政を国政で支える候補者です」と紹介。「相手は新基地押し付けの自公政権が全面支援する候補。沖縄の声でなく政府の声で動く議員などいらない。オール沖縄と共産党の力を総結集し、イハさん勝利を」と呼びかけました。
また、比例代表で共産党を広げに広げ、1人も欠かせない「ベストチーム」5人の必勝を訴えました。にひそうへい予定候補について「辺野古や高江のヘリパッド建設反対でも現場でたたかいを励ましてきました。正義の熱血弁護士、今度こそ必ず国会へ送ってください」と訴えました。
小池氏は沖縄の本土復帰50年にふれ、1971年に当時の屋良朝苗・琉球政府主席が政府に提出した建議書に込められた願いは基本的人権の保障と「基地のない平和な島」が原点だったにもかかわらず、事件・事故や爆音、環境汚染など基地の重圧が続いていると指摘。加えて、デニー知事が政府に提出した新たな建議書は、辺野古新基地建設は「県民に新たな負担を強いるもの」だと批判していることをあげ、「知事による設計変更申請の不承認を断固支持する」と述べました。
また、敵基地攻撃能力の保有や南西諸島への自衛隊増強など岸田政権による「軍事対軍事」の動きを厳しく批判するとともに、維新が主張する米軍との「核共有」論について「アメリカの核兵器が日本に配備されることになり、沖縄が真っ先に対象になりかねない」と強く批判しました。小池氏は、新たな建議書が「米軍基地が集中しているがゆえに沖縄が攻撃目標とされるような事態は決してあってはならない」と述べている点をあげ、「沖縄を二度と再び戦場にしないために、基地強化ではなく、アジアの懸け橋に。ここにこそ沖縄の未来がある」と訴えました。
小池氏は、ロシアのウクライナ侵略をめぐる共産党の立場を語り、「はてな」リーフを使って共産党への疑問に丁寧に答え、参加者は熱心に聞き入りました。
イハ・にひ氏訴え
イハ洋一参院議員・沖縄選挙区予定候補は、6年前の初当選の翌日に政府が東村高江の米軍ヘリパッド建設を始めたことに触れ、「沖縄はいつも新しい基地建設が続いている。県民の思いを無視して政府が常に米国にイエスと言い続けているからだ。この状況を何としても変えていきたい」と強調。「基地を押し付けられているから県民所得が低い。沖縄発展の可能性をさらに広げるには基地をなくすしかない。にひ予定候補とともに沖縄を代表する声を届ける」と訴えました。
にひそうへい参院比例予定候補は「国連憲章と憲法9条のもとで平和の日本に変えるため、参院で憲法改悪を国民に押し付ける3分の2の議席を絶対に握らせるわけにはいかない」と述べ、平和で豊かな沖縄のための論戦を担う議席を「何としても勝ち取らせてください」と訴えました。(しんぶん赤旗 2022年5月15日)
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